事業所のえらび方
送迎がある作業所を探したい。ないときの通い方も
「一人で通うのは、体力的にきつい」「電車やバスに乗るのが不安」。そう感じている方は、少なくありません。送迎(事業所の車で家と事業所を行き来してもらうこと)がある作業所を探したくなるのは、自然なことです。
この記事では、送迎がある作業所の探し方と、もし送迎がない場合でも通いを続けるための現実的な工夫をまとめます。
送迎がある作業所は「ある」。でも決まりはさまざま
まず、送迎をしている作業所はあります。ただし、送迎があるかどうかや、その中身は事業所によって大きくちがいます。
- 家の前まで来てくれるところ
- 決まった集合場所まで来てくれるところ
- 駅やバス停まで迎えに来てくれるところ
- 送迎はしていないところ
このように、やり方はいろいろです。「送迎がある」と聞いても、自分の家から使えるかどうかは、別に確かめる必要があります。
また、送迎の費用や条件は制度やお住まいの市町村によって決まりがちがいます。くわしくは市町村の窓口や相談支援専門員(福祉サービスの利用を手伝ってくれる人)にご確認ください。
送迎の有無を確かめるときの、聞き方
電話や見学のときに、次のように聞いてみると分かりやすいです。
- 「送迎はありますか」
- 「わたしの家は◯◯なのですが、送迎の範囲に入りますか」
- 「家の前まで来てもらえますか。それとも集合場所までですか」
- 「送迎の時間は、だいたい何時ごろになりますか」
- 「費用はかかりますか」
とくに大事なのは、範囲(どこまで迎えに来てくれるか)です。同じ市の中でも、地域によって送迎できる・できないが分かれることがあります。
うまく言葉にできないときは、「一人で通うのが不安で、送迎のことを知りたいです」とだけ伝えても大丈夫です。
送迎がない場合でも、通いを続ける工夫
送迎がなかったり、範囲に入らなかったりしても、あきらめる前に試せることがあります。通所手段(通う方法)に自信がなくても、組み合わせで楽になることがあります。
通う日数を、まず少なくする
毎日通うと決めると、移動だけでへとへとになります。週に1〜2日から始められないか相談してみると、体力の負担がぐっと減ります。日数は、あとから増やすことも減らすこともできる場合が多いです。
移動を短く区切る
「家から事業所まで一気に」と考えると、しんどく感じます。
- 家からバス停まで
- バスに乗る
- バス停から事業所まで
こう区切ると、一つひとつは小さな移動になります。途中で休んでもかまいません。
混む時間を、少しずらす
通う時間を相談できると、混雑を避けられることがあります。人が少ない時間のほうが、乗り物が苦手な人には楽なこともあります。
家族や支援の人に、最初だけ付き添ってもらう
道やバスに慣れるまで、はじめの数回だけ一緒に来てもらう方法もあります。慣れたら一人で、というやり方でも大丈夫です。
「通う練習」も、通所のうち
いきなり毎日きちんと通えなくても、それは失敗ではありません。
作業所によっては、通うこと自体に慣れる時間を大事にしてくれるところもあります。まず来てみる、少し休んで帰る。そんな日があってもいいのです。
通うペースや通い方は、事業所の職員や相談支援専門員と一緒に決めていけます。一人で「通えるようにならなきゃ」とかかえこまなくて大丈夫です。
例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、通い方の相談にのっている事業所もあります。まずは見学で、自分に合う通い方を話してみるのも一つの方法です。作業の内容はこちら、ご利用の流れはこちらで見られます。
見学のときに、通所のことも見ておく
見学(実際に事業所を見に行くこと)に行くと、送迎の話だけでなく、通いやすさそのものを感じ取れます。
- 自分が実際に通う道のりを、往復してみる
- どのくらい時間がかかるか、体感してみる
- 混む時間帯を、実際に確かめてみる
- 職員に、通所の不安を正直に伝えてみる
行ってみて「ちょっと遠いな」と感じたら、それも大事な情報です。近さや通いやすさは、続けられるかどうかに大きく関わります。
見学のときに聞きたいことは、よくある質問にもまとめてあります。見学のお申し込みはこちらからできます。
さいごに
送迎がある作業所はあります。ただし、家から使えるかどうかは、一つずつ確かめる必要があります。
そして、もし送迎がなくても、日数を少なくする・移動を区切る・最初だけ付き添ってもらうなど、通いを続ける工夫はいくつもあります。
通所手段に自信がなくても、大丈夫です。通い方は、あとから調整できます。まずは、市町村の窓口や相談支援専門員、気になる事業所に、通所の不安を伝えるところから始めてみてください。
