制度としくみ
就労継続支援B型のデメリット。合わなかったらどうする
「B型を使ってみたいけれど、悪い面も知っておきたい」。そう思うのは、とても自然なことです。良いところだけを聞いても、かえって不安になりますよね。
この記事では、就労継続支援B型(体調に合わせて作業ができる福祉サービス)の気になりやすい点と、「もし合わなかったときにどうできるか」を、やさしくお伝えします。
まず、正直に伝えたいこと
B型には、良い面もあれば、人によっては気になる面もあります。どんなサービスにも「合う・合わない」があります。
この記事は、B型をすすめる話ではありません。良い面も気になる面も両方見て、あなた自身が決めるための材料にしてもらえたら、と思って書いています。
「思っていたのと違った」と後から気づくのは、悪いことではありません。むしろ、気づけたことのほうが大事です。
気になりやすい点①:工賃は高くないことが多い
B型は、雇用契約(会社と結ぶ、働くための約束)を結ばずに作業をする形が多いです。そのため、受け取れるお金(工賃)は、一般の仕事のお給料とは考え方がちがいます。
- 金額は、事業所によって大きく異なります
- 作業の内容や、その月の状況によっても変わります
「これだけで暮らしを立てる」ことを前提にすると、しんどく感じるかもしれません。工賃のくわしい決まり方は、事業所や、お住まいの市町村によってちがいます。気になるときは、見学のときに直接聞いてみてください。
気になりやすい点②:ペースや内容が合わないことがある
事業所によって、作業の内容も、通う雰囲気も、まったくちがいます。だからこそ、実際に行ってみないと分からない部分があります。
たとえば、こんな「合わなさ」があります。
- 作業の内容が、自分に向いていないと感じる
- 通う日数やペースが、体調に合わない
- スタッフや、まわりの人との相性がしっくりこない
- 場所の音や人数が、思ったより負担だった
これは、あなたが悪いわけではありません。「その事業所と、たまたま合わなかった」だけのことも多いのです。
気になりやすい点③:手続きや準備に時間がかかる
B型を使うには、いくつかの手続きが必要になることがあります。たとえば、受給者証(福祉サービスを使うための証明書)の申請などです。
この流れや、必要なものは、お住まいの市町村によって決まりがちがいます。少し時間がかかることもあります。
ひとりで全部やろうとしなくて大丈夫です。相談支援専門員(福祉の相談にのってくれる人)や、市町村の窓口が、一緒に進めてくれます。くわしくは、そうした窓口にご確認ください。
いちばん伝えたいこと:合わなければ、やめられる・移れる
ここが、この記事でいちばん知ってほしいところです。
B型は、「一度始めたら、ずっと続けないといけない」ものではありません。
- 合わないと感じたら、やめることができます
- 別の事業所に移ることも、多くの場合できます
- 日数を減らしたり、しばらく休んだりする相談もできます
「せっかく手続きしたのに」と思うと、言い出しにくいかもしれません。でも、無理して続けて体調をくずすより、正直に相談したほうがよいことも多いです。
やめ方や移り方は、お住まいの市町村や、あなたの状況によってちがいます。まずは相談支援専門員や、事業所のスタッフ、市町村の窓口に「合わないかもしれない」と伝えるところからで大丈夫です。
「合わなかったら」を減らすための、見る前の工夫
合う・合わないを、ゼロにすることはできません。でも、少し減らすことはできます。それは「決める前に、見ておく」ことです。
見学のときに、こんなことを聞いてみるとイメージがつきやすくなります。
- どんな作業があるか
- 通う日数や時間は、どのくらい選べるか
- 休みたいとき、どう伝えればよいか
- やめたいときや、移りたいときはどうするか
最後の質問は、少し聞きにくいかもしれません。でも、そこにていねいに答えてくれる事業所は、それだけで安心材料になります。
たとえば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、見学で作業のようすを見てから考えられる事業所もあります。作業の内容はこちら、ご利用の流れはこちらで見られます。気になったら見学から、気軽に見てみてください。
さいごに
B型には、工賃が高くないことや、合わないことがあるといった、気になる面もあります。それを知ったうえで考えるのは、とても大切なことです。
そして、もし合わなかったとしても、やめたり、移ったりできます。今の選択が、一生の決定になるわけではありません。
不安な気持ちは、ひとりでかかえこまなくて大丈夫です。相談支援専門員や市町村の窓口、事業所のスタッフに、少しずつ話してみてください。よくある質問はこちらにもまとめています。
