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制度としくみ

相談員向け。事業所見学で確認したいチェックリスト

担当している方に合いそうな事業所を探すとき、「あとで『思っていたのと違った』となったら申しわけない」と感じることはないでしょうか。見学の場では聞くことが多く、つい大事な確認がもれてしまうこともあります。この記事では、相談支援専門員(サービスの利用計画を立てるお仕事の方)が見学のときに確認しておくと、後で困りにくい項目を、チェックリストの形でまとめます。

最初にひとつだけ。ここに書くのは、あくまで確認のヒントです。制度や手続きのくわしいことは、お住まいの市町村によって決まりがちがいます。判断に迷うときは、市町村の窓口にもご確認ください。

まず「合う・合わない」を分けて見る

見学で得られる情報は、大きく2つに分けると整理しやすくなります。

  • 事実の情報:作業の内容、通う手段、休みやすさなど。見れば分かる、聞けば分かること
  • 相性の情報:担当する方の体調やペースに、その場が合いそうかどうか

事実だけそろえても、相性が合わないと続きにくいことがあります。逆に、雰囲気だけで決めると、あとで事実の食いちがいが出ることもあります。両方を分けてメモしておくと、ご本人やご家族に説明するときにも伝えやすくなります。

作業と一日の流れについて聞くこと

まず、日中どんなふうに過ごすのかを具体的に聞いておくと、ご本人にイメージを渡しやすくなります。

  • どんな作業があるか。作業の種類は選べるか
  • 一つの作業が、どのくらいの工程に分かれているか
  • 立ち仕事が多いか、座ってできる作業があるか
  • 途中で作業を変えてもらえることはあるか
  • 見学のときに、実際の作業を見せてもらえるか

工賃(作業でもらえるお金)については、金額を聞くよりも「どういう作業でどう決まるのか」を聞いておくほうが、あとで説明しやすいことがあります。金額は事業所によって異なります。

通いやすさと休みやすさを確認する

続けられるかどうかは、作業の中身と同じくらい「通いやすさ」に左右されます。

  • 通う手段(歩き・自転車・バス・電車・送迎など)に何があるか
  • 送迎がある場合、どの範囲まで対応しているか
  • 通う日数や時間を、あとから増やしたり減らしたりできるか
  • 少ない日数からでも始められるか
  • 休むときの連絡は、どのように伝えればよいか
  • 体調の波に、どこまで合わせてもらえそうか

休みやすさは、事業所によってちがいます。「休むときの空気」は数字に出にくいので、見学のときの職員さんの言葉の感じも、メモに残しておくと役立ちます。

手続きと利用開始の流れをそろえる

ここは、あとで食いちがいが起きやすいところです。早めにそろえておくと、ご本人やご家族に安心して待ってもらいやすくなります。

  • 見学から利用開始まで、どんな段取りになるか
  • 受給者証(福祉サービスを使うための証明書)について、どの段階で必要になるか
  • 体験のような形で、少し通ってみる期間があるか
  • 利用にあたって確認される材料には、どんなものがあるか

ただし、手続きの細かいところは市町村によって決まりがちがいます。「この事業所ではこう聞いた」という形でメモしておき、最終的な判断は市町村の窓口とあわせて確認する、という進め方が安全です。

支援の体制と、困ったときの窓口

通いはじめてから「合わない」と感じたとき、どこに相談できるかは大事な情報です。

  • 相談ごとを、日ごろ誰に伝えればよいか
  • 作業の内容や日数を、あとで見直してもらえるか
  • 相談支援専門員と、どのくらい連絡を取り合えるか
  • ご本人が話すのが苦手なとき、間に入ってもらえそうか

こうした「困ったときの逃げ道」があるかどうかを見ておくと、担当する方が行きづまったときに動きやすくなります。

なお、見学の受け入れ方も事業所によってさまざまです。例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、作業の様子や利用の流れを見学のときに見てもらう場もあります。実際の様子は作業の内容ご利用の流れのページから見ておくと、確認したい点を事前に絞りやすくなります。

見学のあと、記録に残しておくとよいこと

見学が終わったら、その日のうちに次の点を書き残しておくと、あとで比べやすくなります。

  • 事実の情報(作業・通い方・手続き)
  • 相性の情報(雰囲気・職員さんの対応)
  • ご本人が気にしていたこと、うれしそうだったこと
  • まだ確認できていない、宿題として残った項目

いくつかの事業所を見ると、記憶がまざりやすくなります。項目をそろえてメモしておくと、ご本人やご家族に「ここはこう、あそこはこう」と落ちついて伝えられます。

一度で全部を聞ききれなくても、大丈夫です。気になった点は、あとから電話で聞いたり、よくある質問のようなページで確認したりできます。見学の申し込みそのものについては、各事業所の見学のお申し込みの案内をご確認ください。担当する方が、自分のペースで場を選んでいけるよう、この記事のチェックリストが少しでも役に立てばうれしいです。

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