制度としくみ
就労継続支援B型の利用料はかかる?仕組みと確認のしかた
「通ってみたいけれど、毎月お金がどれくらい出ていくのか分からない」。そう思うと、なかなか一歩がふみ出せませんよね。この記事では、就労継続支援B型(体調に合わせて通える福祉サービス)の利用料が「かかる仕組み」と、あなたの場合を確かめるために役所で何を聞けばいいかを、順番にお伝えします。
金額そのものは、この記事では書きません。人によって、また住んでいる場所によってちがうからです。だから「自分の場合はどうなるか」を確かめる手順に絞ってお話しします。
まず、無料か有料かは「決まっていない」
「B型は無料ですか、有料ですか」と聞かれることがあります。でも、その答えは一つに決まっていません。
利用料が「かかる仕組み」はありますが、実際にいくら払うかは、次のようなことで変わるからです。
- お住まいの市町村の決まり
- ご本人やご家族の収入の状況
- 使うサービスの内容や日数
つまり「みんな同じ金額」ではありません。「自分の場合はどうか」を確かめる、という考え方が大切です。
くわしい決まりは、お住まいの市町村(お住まいの地域を担当する役所)によってちがいます。ここに書くのはあくまで大きな仕組みだと思って読んでください。
利用料が「かかる仕組み」を、ざっくりと
福祉サービスには、利用したときに、その一部を自分で払う仕組みがあります。これを「利用者負担(りようしゃふたん/自分で払う分)」と呼ぶことがあります。
ただし、この負担には「上限(じょうげん/これ以上は払わなくてよいという線)」が決められている仕組みがあります。上限は、収入の状況などによって区分(くぶん/グループ分け)されます。
区分によっては、負担がない場合もあると言われています。ですが、これも人によって、市町村によってちがいます。「自分がどの区分になるか」は、窓口で確かめないと分かりません。
ここで数字を出さないのは、推測で書くと、あなたの実際とずれてしまうからです。正しい金額は、次の順番で確かめていきましょう。
役所で聞く順番①:まず「相談したい」と伝える
最初に向かうのは、お住まいの市町村の窓口です。障害福祉(しょうがいふくし)の担当の課があることが多いです。
電話でも、こう言えば大丈夫です。
- 「就労継続支援B型を使うことを考えています」
- 「利用料が自分の場合どうなるか、相談したいです」
最初から金額を全部そらんじる必要はありません。「相談したい」と伝えれば、担当の人が順番を案内してくれます。
もし話すのがつらいときは、あとで出てくる相談支援専門員(そうだんしえんせんもんいん)に間に入ってもらう方法もあります。
役所で聞く順番②:この3つを聞いてみる
窓口で確かめたいことを、あらかじめメモしておくと落ち着いて話せます。次の3つがおすすめです。
- 自分の場合、利用者負担の上限はどの区分になりそうか
- その区分だと、月にどれくらいかかる見込みか
- 食事や送迎など、利用料とは別にかかるお金があるか
3つめが見落とされがちです。作業所によっては、昼食代や材料費などが、利用料とは別に必要なことがあります。ここは事業所によって異なります。だから、あとで事業所にも直接聞いておくと安心です。
聞いた内容は、その場で紙にメモしておきましょう。あとで家族や相談員に伝えるときに役立ちます。
役所で聞く順番③:受給者証と一緒に確認する
B型を使うには、受給者証(じゅきゅうしゃしょう/福祉サービスを使うための証明書)が必要になることが多いです。
この受給者証を申請する流れの中で、利用者負担の区分も一緒に決まっていきます。つまり「利用料の話」と「申請の話」は、別々ではなくつながっています。
ですので、区分や金額のことも、申請の相談と同じ場で聞いてしまうのが早いです。
申請の全体の流れ自体は、また別の話になります。ここでは「利用料は、申請の中で一緒に確かめられる」ということだけ、覚えておいてください。
分からないことは、市町村の窓口や相談支援専門員に、そのつど確かめて大丈夫です。
事業所に見学するときにも聞いておける
お金のことは、役所だけでなく、通うことを考えている事業所にも聞けます。とくに、利用料とは別にかかるお金(昼食代や材料費など)は、事業所によって異なります。
見学のときに、こんなふうに聞いてみるとよいでしょう。
- 「利用料のほかに、かかるお金はありますか」
- 「昼食や送迎は、どういう扱いですか」
たとえば、島根県松江市にあるKUKKULAのような事業所でも、見学のときにこうした質問を受けています。まずは見て、聞いてから考えて大丈夫です。作業の様子は作業の内容、見学の申し込みは見学のお申し込みから確かめられます。
さいごに
お金の不安は、放っておくとどんどん大きく感じます。でも、確かめる順番が分かれば、少し軽くなります。
- 利用料が「かかる仕組み」はあるが、金額は人と地域でちがう
- まず市町村の窓口に「相談したい」と伝える
- 区分・見込み・別にかかるお金の3つを聞く
- 受給者証の申請と一緒に確認できる
- 別途かかるお金は事業所にも聞いておく
くわしい決まりは、お住まいの市町村の窓口や相談支援専門員にご確認ください。一人でかかえず、聞きながら進めていって大丈夫です。よくある質問はよくある質問、全体の流れはご利用の流れも参考にしてください。
