制度としくみ
障害者手帳がなくても、B型は使えるの?
「就労継続支援B型を使ってみたい。でも、障害者手帳を持っていない」。
そう思って、このページにたどりついた方も多いと思います。
手帳を取りたくない気持ちや、まだ取っていない事情も、それぞれあると思います。この記事では、手帳がなくても使える可能性があるのか、そして手帳のかわりに確認されることがある材料を、やさしくまとめます。
※これから書くことは、一般的な説明です。くわしい決まりは、お住まいの市町村(市役所・町村役場)によってちがいます。最後は必ず窓口などにご確認ください。
まず、いちばん大事なこと
就労継続支援B型を使えるかどうかを決めるのは、お住まいの市町村です。
事業所(KUKKULAのような通う場所)が決めるのではありません。私たちも「使えます」「使えません」とは言えないのです。
ですので、この記事に書いてあることも「そういう場合がある」という話にとどまります。読んで、そのあと窓口や相談できる人に確認していく。そんな順番で読んでいただけたらと思います。
- 使えるかどうかを決めるのは市町村
- 事業所は「決める側」ではない
- 決まりは地域によってちがう
ここだけは、先にお伝えしておきたいところです。
「手帳がないと絶対にダメ」とは限らない
よく「福祉サービスには手帳が必要」と思われがちです。
でも、就労継続支援B型については、手帳を持っていない方が利用しているケースもあると言われています。
手帳(障害者手帳)は、障害があることを示す証明書のひとつです。ただ、B型を使うときに市町村が見るのは、手帳だけとは限らないようです。
つまり、「手帳がない=使えない」と、今の時点で決めつけなくてよい、ということです。
くり返しになりますが、実際にどうなるかは市町村の判断です。まずは「可能性はある」と受けとめてもらえたらと思います。
手帳のかわりに確認されることがある材料
では、手帳がないとき、何を見て判断するのでしょうか。
地域によってちがいますが、次のようなものが確認される場合がある、と言われています。
- 医師の診断書や意見書(お医者さんが書いた書類)
- 自立支援医療(じりつしえんいりょう)の受給者証(医療費の負担をやわらげる制度の証明書)
- 通院や治療をしていることが分かる記録
- そのほか、市町村が必要と考える書類
あくまで「こういうものを見ることがある」という例です。何が必要かは、その人の状況と、市町村の決まりによってちがいます。
「うちの場合はどうなる?」と思ったら、そのまま窓口で聞いてみるのがいちばん早いと思います。
手帳を取るかどうか、迷っているとき
「手帳を取ったほうが早いのかな。でも取りたくないな」。そんな迷いもあると思います。
これは、とてもデリケートなことです。手帳を取る・取らないは、あなた自身が決めることで、誰かに急かされることではありません。
この記事では「取るべき」とも「取らなくていい」とも言いません。
ただ、ひとつだけお伝えできるのは、取るか決める前でも、相談だけはできるということです。
- 手帳がない今の状態で、何ができそうか
- 手帳を取ると、どう変わりそうか
- 取らずに進む道はあるのか
こういうことを、決める前に聞いてみるのは自由です。相談したからといって、何かを申し込んだことにはなりません。
誰に聞けばいい?
手帳のことも、B型のことも、一人で調べきるのは大変です。頼れる相手がいます。
- お住まいの市町村の窓口(障害福祉の担当課など)
- 相談支援専門員(そうだんしえんせんもんいん) 福祉サービスを使うときの相談にのってくれる人です
- 今、通院しているなら、その医療機関の相談窓口
とくに相談支援専門員は、あなたの状況を聞きながら、手帳のあり・なしをふくめて一緒に考えてくれる立場の人です。
「手帳がないんですが、B型って使えますか?」。この一言から始めて大丈夫です。うまく話せなくても、少しずつで構いません。
見学は、手帳の話がつく前でもできる
手帳や書類のことが片づいてから動こう、と思うと、なかなか一歩が出ないこともあります。
でも、事業所を見にいくのは、手続きの前でもできます。
見学は「使う約束」ではありません。どんな場所か、どんな作業があるかを見て、雰囲気を知るためのものです。
例えば、松江市の就労継続支援B型 KUKKULA でも見学を受けています。作業の様子は作業の内容、進め方はご利用の流れ、こまかい疑問はよくある質問にまとめています。見てみたいときは見学のお申し込みからどうぞ。
「手帳がないけど見てもいいのかな」と迷うときも、そのまま伝えてもらって構いません。
さいごに
手帳がないことで、あきらめなくてよい場合もあります。
でも、使えるかどうかを最後に決めるのは市町村です。手帳のかわりに確認される材料も、地域によってちがいます。
ですので、この記事を読んだあとは、ぜひお住まいの市町村の窓口や、相談支援専門員に確認してみてください。
一人でかかえこまず、まず「聞いてみる」。そこからで大丈夫です。
