はたらくということ
就労継続支援B型を体験・お試ししたい。何を確かめられる?
「いきなり通うのは、こわい」。そう感じている方は、めずらしくありません。この記事では、就労継続支援B型(B型)を体験やお試しでどう確かめられるか、そして合わなければ断ってもいいことを、やさしくお伝えします。
いきなり通わなくてもいい
B型(就労継続支援B型・体調や自分のペースで作業ができる福祉サービス)を使うとき、最初から「毎日ちゃんと通う」と決める必要はありません。
多くの事業所では、いきなり本利用の前に、次のような入り口があります。
- 見学(場所や作業を見せてもらう)
- 体験・お試し(実際に少し作業をやってみる)
「見るだけ」「少しやってみるだけ」でも大丈夫なところは、たくさんあります。まずは、そこから始めてみる方が多いです。
ただし、体験ができるか、何日くらいできるかは、事業所によってちがいます。手続きの決まりも、お住まいの市町村によってちがいます。くわしくは、市町村の窓口や相談支援専門員(あなたの相談にのって、事業所とをつなぐ人)にご確認ください。
体験で「確かめられること」
体験のいいところは、頭で考えるより先に、体で分かることです。パンフレットや説明では分からないことが、行ってみると見えてきます。
体験で確かめやすいのは、こんなことです。
- そこまで通えそうか(道のり、時間、疲れ方)
- 建物や部屋の雰囲気が、自分に合いそうか
- 音や人の多さが、しんどくないか
- 作業の内容が、自分にできそうか・やってみたいか
- 職員(スタッフ)の話し方や、声のかけ方
- 休みたくなったとき、休めそうな空気があるか
ぜんぶを一度で分からなくても大丈夫です。「なんとなく、いやじゃなかった」。それだけでも、大事な手がかりになります。
「うまくできなくても大丈夫」の気持ちで
体験のときに、うまく作業ができなくても、心配いりません。
体験は、テストではありません。上手にできるかを見られる場ではなく、あなたが「ここでやっていけそうか」を確かめる場です。
- 手が止まっても大丈夫
- 分からなくて聞いても大丈夫
- 途中で疲れても大丈夫
むしろ、分からないときにどう教えてくれるか、疲れたときにどうしてくれるかを、こちら側が見る時間だと考えてみてください。
うまく話せなくても、それも気にしなくて大丈夫です。緊張していることを、そのまま伝えてもかまいません。
合わなければ、断っていい
いちばんお伝えしたいのは、これです。体験して「合わないな」と思ったら、断っていいということです。
体験したからといって、そこに通わなければいけない決まりはありません。
- 「今回はやめておきます」でいい
- 「ほかも見てから決めます」でいい
- その場ですぐ返事をしなくてもいい
断るのは、悪いことでも、失礼なことでもありません。自分に合う場所を探すのは、当たり前のことです。
もし、その場で断りにくいと感じたら、「家族(相談員)と相談してから連絡します」と言って、いったん持ち帰ってかまいません。相談支援専門員がいる方は、あいだに入ってもらうと、もっと楽です。
体験の前に、そっと聞いておけること
体験を申し込むとき、あるいは体験の日に、次のことを聞いておくと、気持ちが少し軽くなります。
- 体験はどれくらいの時間・日数か
- どんな作業をやってみるのか
- 休みたくなったら、休めるか
- 家族が一緒に行ってもいいか
- 服装や持ち物は、何が必要か
全部を自分で聞くのが大変なら、家族や相談員にお願いしてもかまいません。
例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのような事業所でも、見学や作業の内容を知ってもらう入り口を用意しています。作業の様子は 作業の内容(/work)、進め方は ご利用の流れ(/guide) から見られます。気になることは よくある質問(/faq) にもまとめてあります。見てみたくなったら 見学のお申し込み(/visit) から連絡できます。あくまで、こういう事業所もある、という一例です。
さいごに
体験は、「決めるため」だけのものではありません。「まだ決めなくていい」ための時間でもあります。
合いそうかを、少しだけのぞいてみる。合わなければ、断る。それでいいのです。
あせらず、まずは一歩だけ。その一歩は、見学や体験の申し込みでも、市町村の窓口や相談員に「相談したい」と伝えるだけでも、じゅうぶんです。
