はたらくということ
就労継続支援B型とは?行くと1日をどう過ごすのか
「就労継続支援B型(しゅうろうけいぞくしえんビーがた)」という名前は聞いたけれど、実際に自分が行ったら何をするのか、よく分からない。そう感じている方は少なくありません。この記事では、B型事業所(B型の作業所)に通うと1日をどんなふうに過ごすのかを、ご本人の目線でやさしくお伝えします。
まず、B型ってどんな場所?
むずかしい説明は最後にまとめます。ここでは、ざっくりとした雰囲気だけお伝えします。
B型は、体調や自分のペースに合わせながら、軽い作業(しごと)をする場所です。会社のように「毎日フルタイムで働く」ことは求められません。
- 決まった時間に、少しずつ作業をする
- 疲れたら休める
- スタッフ(支援員)がそばにいる
こういう場所だとイメージしてもらえれば大丈夫です。「行ってみたら思っていたのと違った」とならないよう、次から1日の流れを見ていきましょう。
朝、着いてからのこと
朝は、決まった時間に事業所へ向かいます。通い方は、歩き・自転車・バス・車などいろいろです。送り迎え(そうげい)があるかどうかは事業所によって異なります。
着いたら、まずやることはだいたいこんな流れです。
- あいさつをして、荷物を置く
- その日の体調をスタッフに伝える
- 体温をはかったり、体調を紙に書いたりする
「今日はちょっとしんどい」ということも、そのまま伝えて大丈夫です。無理をしないことが前提になっている場所なので、体調に合わせて作業の量を調整してもらえることが多いです。
日中、どんな作業をするの?
B型でする作業は、事業所によってさまざまです。同じ「B型」でも、中身はかなりちがいます。
よくある作業には、こんなものがあります。
- 部品を数えたり、袋につめたりする軽作業
- お菓子やパンなどの製造を手伝う
- 農作業や、野菜の袋づめ
- パソコンを使った入力
- 手作りの商品づくり
どれをするかは、事業所ごとにちがいます。例えば、島根県松江市の KUKKULA(クックラ)のように、いくつかの作業から選べる事業所もあります。どんな作業があるかは、作業の内容のページや、見学のときに聞いてみると分かりやすいです。
作業は、ずっと立ちっぱなし・座りっぱなしとはかぎりません。自分に合った作業を相談しながら決めていくことが多いです。
休憩やお昼はどうなってる?
1日ずっと作業を続けるわけではありません。とちゅうに休憩(きゅうけい)の時間があります。
- 午前と午後に、短い休憩がある
- お昼はお弁当を持ってきたり、注文したりする
- お茶を飲んでひと息つく時間もある
お昼ごはんの用意の仕方も事業所によってちがいます。持参する場所もあれば、注文できる場所もあります。
休憩中は、ほかの利用者さんと話したり、ひとりで静かに過ごしたりと、過ごし方は自由なことが多いです。「人と話すのが苦手」という方も、無理に会話をしなくて大丈夫な場合がほとんどです。
帰るまでと、通うペース
午後の作業が終わると、片づけをして帰ります。日誌(にっし)を書いたり、その日の作業をふり返ったりする場所もあります。
通うペースについても、気になる方が多い点です。
- 週に何日通うかは、相談して決めることが多い
- 最初は少ない日数から始める人もいる
- 半日だけ通う、という形をとれる場所もある
ただし、通える日数や時間の決まりは、お住まいの市町村や事業所によってちがいます。くわしくは、市町村の窓口や相談支援専門員(そうだんしえんせんもんいん・福祉の相談にのってくれる人)にご確認ください。
また、作業をした分の「工賃(こうちん・作業のお礼として受け取るお金)」がありますが、金額は事業所によって大きくちがいます。ここで具体的な金額を書くことはできませんので、気になる場合は見学のときにたずねてみてください。
気になったら、まず見てみる
ここまで読んでも、「文章だけでは分からない」と感じるのが自然です。B型の雰囲気は、実際に見てみるのがいちばん分かりやすいです。
多くの事業所では、見学や体験を受け付けています。
- 一度見学して、雰囲気を確かめる
- 気に入ったら体験してみる
- 合わなければ、ほかの事業所を探してもいい
「合うかどうか」を決めるのは、あなた自身です。無理に決める必要はありません。
利用までの流れはご利用の流れ、こまかい疑問はよくある質問にまとめている事業所もあります。実際に見てみたいときは見学のお申し込みから動いてみるのも一つの方法です。
用語のかんたんな説明
記事に出てきた言葉を、短くまとめます。
- 就労継続支援B型:自分のペースで軽い作業ができる、福祉サービスの一つ
- 工賃:作業のお礼として受け取るお金。金額は事業所ごとにちがう
- 受給者証(じゅきゅうしゃしょう):福祉サービスを使うための証明書
- 相談支援専門員:福祉の相談にのり、手続きを手伝ってくれる人
制度や手続きの決まりは、お住まいの市町村によってちがいます。正確なことは、市町村の窓口や相談支援専門員にご確認ください。この記事が、はじめの一歩の不安を少しでも軽くできればうれしいです。
