事業所のえらび方
作業がなくて暇なとき、何をすればいい?
作業が少ない日や、手が空いてしまう時間。「何をすればいいんだろう」「ぼーっとしていて大丈夫かな」と、不安になることはありませんか。この記事では、そんな「暇な時間」をどう過ごすか、職員(スタッフ)にどう声をかけるかを、具体的な例でお伝えします。
「やることがない時間」は、よくあること
まず知っておいてほしいことがあります。作業所(就労継続支援B型)では、いつも同じ量の作業があるとはかぎりません。
- 注文が少なくて、その日の作業が早く終わる
- 材料が届くのを待っている
- 自分の担当ぶんが終わって、次の指示を待っている
こういう「手が空く時間」は、めずらしいことではありません。あなたが怠けているわけでも、失敗しているわけでもありません。
だから、「暇だとダメだ」と自分を責めなくて大丈夫です。まずは、そこから力を抜いてみてください。
手が空いたら、まずやってみたいこと
作業が終わって、次のことが分からないとき。いきなり動かなくてもいいですが、こんな順番で見てみると楽です。
- まわりを見てみる:ほかの人がやっていることを、そっと見てみる
- 自分の作業を見直す:さっきやったものに、ミスがないか確認する
- かたづけをしてみる:使った道具を元にもどす、机の上を整える
「かたづけ」や「見直し」は、地味に見えますが立派な仕事です。何をしていいか分からないときの、最初の一歩にしやすいです。
それでも「これでいいのかな」と思ったら、無理に自分で判断しなくて大丈夫。次の項目にすすんでみてください。
職員(スタッフ)に、こう声をかけてみる
いちばん確実なのは、職員に聞くことです。でも「声をかけるのが苦手」という方も多いと思います。そんなときは、短い言葉で大丈夫です。
声のかけ方の例です。
- 「終わりました。次は何をしましょうか」
- 「手が空いたのですが、何かありますか」
- 「これで合っていますか」
どれも、ひとことで伝わります。長く説明しなくていいです。
言葉が出にくいときは、こんな方法もあります。
- 終わったものを、職員の見える場所にそっと置く
- 職員のそばに行って、目を合わせる
- メモに「終わりました」と書いて見せる
自分がやりやすい方法で大丈夫です。「声をかけないといけない」と気負わなくてかまいません。
「聞くのが申し訳ない」と感じるとき
「何度も聞いたら、めんどうがられないかな」。そう感じて、聞けなくなることがあります。
でも、職員は「聞かれること」も仕事のうちだと考えていることが多いです。分からないまま止まっているより、聞いてくれたほうが助かる、という場合が多いのです。
それでも聞きづらいときは、こんな風に考えてみてください。
- 聞くのは、あなたが「やる気がない」からではない
- 分からないことを分からないと言えるのは、大切な力
- 一度聞いておくと、次からは自分で動きやすくなる
どうしても声をかけづらい日は、無理をしなくても大丈夫です。「今日はしんどいな」と感じたら、それも職員に伝えていい情報です。
待つ時間の、自分なりの過ごし方
次の指示を待つあいだ、じっとしているのがつらいこともあります。そんなときの過ごし方の例です。
- 水分をとる、少し休む
- 深く呼吸して、体の力をぬく
- 次の作業のことを、頭のなかで思い出しておく
「休んでいい時間」は、事業所によってちがいます。休んでいいか分からないときは、「少し休んでもいいですか」と聞いてみるのが安心です。
暇な時間を、うまく使えなくてもいいのです。大事なのは、その場にいて、また作業がきたら取り組めること。それだけで十分です。
事業所によって、過ごし方の決まりはちがう
手が空いたときにどうするかは、事業所によって考え方がちがいます。
- 自由に休んでいい事業所
- そのつど職員に聞いてほしい事業所
- 予備の作業を用意している事業所
どれが良い・悪いということではありません。自分に合うかどうかが大事です。
例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、作業の内容を/workで紹介している事業所もあります。見学のときに「手が空いたときは、どう過ごしていますか」と聞いておくと、通ったあとのイメージがつかみやすくなります。見学については/visitも参考にしてみてください。
さいごに
作業がなくて暇な時間は、だれにでも起こります。それはあなたのせいではありません。
- 手が空いたら、まわりを見る・かたづける・見直す
- 「次は何をしましょうか」と、短く聞いてみる
- 言葉が出ないときは、置く・近づく・書くでもいい
- 休んでいいか分からないときは、聞いてみる
暇な時間の過ごし方は、通いながら少しずつ分かってきます。今すぐ完ぺきにできなくて大丈夫です。不安なことは、職員や相談支援専門員(福祉サービスの相談にのってくれる人)に、いつでも聞いてみてください。
