からだと気持ち
B型に通ってもやる気が出ない。調子の波は伝えていい
「通ってはいるけど、やる気が出ない」。そんな日が続くと、自分はダメなのかもと感じてしまうことがあります。でも、それはあなたが弱いからではありません。この記事では、調子の波はあって当然だということと、それを支援員(事業所であなたを手伝ってくれる人)にどう伝えればいいかを、本人の視点でまとめます。
まず、やる気が出ないのは「よくあること」
毎日おなじ気持ちで通える人は、あまりいません。人の気分には、上がったり下がったりする波があります。
- 天気やその日の眠り方で変わる
- 前の日の疲れが残っている
- 理由がとくにないのに、なんとなく重い
どれも、おかしなことではありません。「やる気」は、いつも同じ量あるものではないのです。
それなのに「自分だけできていない」と感じてしまうのは、まわりの人の調子の悪い日が、あなたには見えていないだけかもしれません。みんな、見えないところで波の中にいます。
「やる気がない自分」を責めなくていい
やる気が出ないとき、つい「なまけているのかも」と自分を責めてしまいがちです。でも、そこで自分を追い込んでも、気持ちはなかなか軽くなりません。
大事なのは、原因をひとりで突きとめることではありません。今日の自分の状態を、そのまま受けとめるだけで大丈夫です。
- 「今日はちょっと重いな」でいい
- 「なんでだろう」と考えこまなくていい
- 通えているだけで、もう一歩進んでいる
調子が悪い日をゼロにしようとしなくて大丈夫です。波があることを前提に考えると、気持ちが少し楽になります。
調子の波は、支援員に伝えていい
やる気が出ないとき、それを黙って我慢する必要はありません。むしろ、支援員に伝えておくと、いろいろ調整してもらえることがあります。
伝えると、こんなふうになりやすいです。
- 今日は軽い作業に変えてもらえる
- 少し休む時間をとってもいいと分かる
- 「無理しなくていい」と言ってもらえて、気がゆるむ
支援員は、あなたを評価するために横にいるのではありません。通いやすくするために手伝ってくれる人です。だから、調子の波を伝えるのは、わがままではありません。
そのまま使える、伝え方の言葉
「うまく言えない」と感じるときのために、短い言葉をいくつか用意しました。そのまま使っても、少し変えても大丈夫です。
朝、通ったばかりのとき
- 「今日はちょっと気分が乗らなくて…軽めの作業でもいいですか」
- 「なんとなく調子が出ないので、様子を見ながらやります」
作業の途中で重くなったとき
- 「少し疲れてきたので、休んでもいいですか」
- 「今日はここまでにしたいです」
理由がうまく言えないとき
- 「うまく説明できないんですけど、今日は調子が悪いです」
理由は、はっきり言えなくてかまいません。「調子が悪い」だけでも、十分に伝わります。
声を出すのがつらい日は、メモに書いて見せる方法もあります。「今日しんどいです」と紙に書いておくだけでも、伝わることがあります。
「言うと迷惑かな」と思ってしまうとき
調子の悪さを伝えるのは、「迷惑をかけるのでは」と気がひけるかもしれません。でも、伝えてもらえたほうが、支援員も動きやすいことが多いです。
何も言わずに無理を続けて、あとで大きく崩れてしまうより、早めに小さく伝えるほうが、あなたにとっても楽です。
- 「言う=迷惑」ではない
- むしろ「言ってくれてよかった」と思われることが多い
- 小さいうちに伝えると、調整もしやすい
それでも言い出しにくいときは、いちばん話しやすい人を、ひとりだけ決めておくのもよい方法です。その人にだけ伝えられれば、まずは十分です。
島根県松江市にあるKUKKULAのように、その日の調子に合わせて作業や過ごし方を相談できる事業所もあります。休みやすさや相談のしやすさは事業所によってちがうので、気になるときは見学のときに聞いてみてください(見学のお申し込み)。
調子が続けて悪いと感じるとき
何日も気持ちが重い日が続くときは、ひとりで抱えこまないでください。
- 支援員に「最近ずっと調子が出ない」と伝える
- 相談支援専門員(福祉サービスの相談にのってくれる人)に話す
- ご家族や、話しやすい人にこぼす
通う日数や作業の量を見直せるかどうかは、事業所や、お住まいの市町村によって決まりがちがいます。くわしくは、事業所の支援員や相談支援専門員にご確認ください。
なお、体調や気持ちの落ち込みが強く続くときは、医療のことなので、かかっている病院や主治医に相談してください。ここでは、通い方の工夫の話にとどめます。
さいごに
やる気が出ない日は、だれにでもあります。調子の波は、あって当然のものです。
- やる気が出ないのは、なまけではない
- 波があることを前提に考えると、楽になる
- 調子の悪さは、支援員に伝えていい
- 「調子が悪い」だけでも、十分に伝わる
うまくやろうとしなくて大丈夫です。今日のあなたのまま、少しずつで十分です。もし話す相手に迷ったら、事業所のよくある質問を見たり、支援員に声をかけたりするところから始めてみてください。
