「今日は行けたけど、明日は行ける気がしない」。

そんなふうに、調子に波があると、続けられるか自信が持てなくなりますよね。

この記事では、気分の浮き沈みがある人が、実際にどう折り合いをつけて通っているかを、やさしい言葉でお伝えします。

まず、波があるまま通っている人はいます

気分の浮き沈みがあるのは、めずらしいことではありません。

「調子のいい日」と「動けない日」が、交互にくる。 そういう人も、就労継続支援B型(通いながら自分のペースで作業ができる福祉サービス)に通っています。

大事なのは、「波をなくしてから通う」ではないということ。

波があるまま、その波とつきあいながら通っている人が、たくさんいます。

「調子を整えてから」と思うと、いつまでも始められません。 波があるまま、ゆっくり通い始めていいのです。

「続けられるか」は、休めるかどうかで変わる

「続けられるか」と聞くと、多くの人が「毎日ちゃんと通えるか」を思いうかべます。

でも、本当はちょっとちがいます。

続けられるかどうかは、「がんばれるか」より「休めるか」で決まることが多いのです。

  • 無理して毎日通う → どこかで力つきて、来られなくなる
  • しんどい日は休む → 長く、ゆるく、つながっていられる

休まずにがんばる方が、じつは続きにくいことがあります。

休む日があっても、またふらっと戻ってくる。 そのくり返しの方が、長い目で見ると「続いている」状態なのです。

波のある人が、実際にやっている折り合いのつけ方

調子に波がある人が、どんなふうに通っているか。 よく聞く工夫を、いくつか紹介します。

  • 「来られる日に来る」と決めておく 毎日ではなく、「行けそうな日に行く」でよしとする。

  • 最初から日数を少なめにしておく いきなり週5ではなく、少ない日数から始める人が多いです。

  • 午前だけ、午後だけにする 一日いるのがしんどい日は、短い時間だけ顔を出す。

  • 調子のいい日に、少し多めにやっておく 「できる日にやる」で、できない日の気持ちをらくにする。

  • 休む日を、あらかじめスタッフに話しておく 「波があるので、休む日があります」と先に伝えておく。

どれも、「波をなくす」工夫ではありません。 「波があるまま、どう通うか」の工夫です。

「休むと迷惑かな」と思ってしまうとき

休みたいのに、「迷惑かな」と思って言い出せない。 そういう気持ちは、よくわかります。

でも、B型は「休む人がいる前提」で動いていることが多い場所です。

作業の多くは、だれかが一日休んでも、まわせるように組まれています。

あなた一人が休んでも、だれかが困って止まる、ということにはなりにくいのです。

それでも気が重いときは、理由をくわしく話さなくて大丈夫です。

  • 「今日は調子が出ないので、休みます」
  • 「体調に波があって、今日は行けそうにないです」

これくらい短くて、じゅうぶんです。

「正直に理由を説明しなきゃ」と思うと、連絡そのものがしんどくなります。 伝わればいいので、短くていいのです。

調子がいい日に、無理をしすぎないこと

波のある人がつまずきやすいのが、じつは「調子のいい日」です。

調子がいいと、つい動きすぎてしまう。 そして、その反動で、次の日からどっと落ちてしまう。

この「やりすぎ → 反動」のくり返しが、波を大きくすることがあります。

だから、調子がいい日こそ、少し手前でやめておく。

「もうちょっとできそう」で、あえて切り上げる。 それくらいの方が、次の日につながりやすいと感じる人もいます。

調子のいい日に全部出しきらない。 これも、長く続けるための折り合いのつけ方のひとつです。

波のことを、通う前に話しておける

「波があっても大丈夫かな」と不安なら、見学や体験のときに、そのことを話しておけます。

  • 休む日があっても大丈夫か
  • 日数や時間を、あとから変えられるか
  • 調子の波を、スタッフにどう伝えればいいか

こうしたことを、通う前に聞いておくと、気持ちがらくになります。

例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、見学や体験から始められる事業所もあります。くわしくは見学のお申し込みやご利用の流れのページも見てみてください。

ただし、休みやすさや日数の決まりは、事業所によってちがいます。 くわしくは、見学のときや、市町村の窓口、相談支援専門員(福祉サービスの相談にのってくれる人)にご確認ください。

さいごに

気分に波があるのは、あなたのせいではありません。

続けられるかどうかは、がんばれるかではなく、休めるかで決まります。

波があるまま、ゆるく、長く。 そんな通い方をしている人は、ちゃんといます。

まずは「見てみる」だけでも大丈夫です。 あせらず、一歩ずつで、いいのです。