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からだと気持ち

家から出られない・不安。外に出る一歩を小さく刻む

「外に出るだけで、もうへとへと」。そう感じているあなたへ書きました。この記事では、家を出る一歩を、できるだけ小さく分けて考える方法をお伝えします。

通えるかどうか、いまの時点で決めなくて大丈夫です。まずは「一歩」を、もっと細かくしてみるところから始めましょう。

家から出られないのは、あなたが弱いからじゃない

外に出るのがしんどいのには、いろいろな理由があります。

  • 人の目や音が、つかれる
  • 何が起きるか分からなくて、こわい
  • 体が重くて、動きだせない
  • 前に無理をして、つらかった記憶がある

どれも、変なことではありません。理由は一つとは限りませんし、うまく言葉にできなくても大丈夫です。

ここで大事なのは、「気合が足りない」と自分を責めないことです。責めても、外に出る力はわいてきません。むしろ、体はもっと固くなってしまいます。

だから、この記事では「頑張って」とは言いません。かわりに、一歩をどう小さくするかを、一緒に考えていきます。

「外に出る」を、もっと細かく分けてみる

「外に出る」と一言で言っても、その中にはたくさんの小さな動きがあります。

例えば、こんなふうに分けられます。

  • 服を着がえる
  • くつをはく
  • げんかんのドアを開ける
  • 家の前に、少し立ってみる
  • 近くまで歩いてみる
  • 目的の場所まで行く

「外に出る」は、この一番下だけを指しているように見えます。でも、本当はこんなにたくさんの段階があります。

いきなり一番下を目指すと、しんどくなります。だから、いまの自分が「これならできそう」と思えるところを、一つだけ選んでみてください。

今日は「くつをはく」だけでもいいのです。それも立派な一歩です。

一歩の大きさは、その日の調子で変えていい

人の調子には、波があります。昨日できたことが、今日はできない日もあります。その逆もあります。

だから、一歩の大きさは、毎日おなじでなくて大丈夫です。

  • 調子がいい日:少し遠くまで歩いてみる
  • ふつうの日:家の前まで出てみる
  • しんどい日:まどを開けて、外の空気を吸う

「しんどい日はやらない」も、りっぱな選たくです。休むことは、あとずさりではありません。

できた日だけを数えて、できなかった日は数えない。そのくらいゆるく考えると、続けやすくなります。

「行き先」があると、少し動きやすくなることも

目的が何もないと、外に出る理由が見つけにくいものです。そんなときは、小さな行き先を一つ作ってみるのも一つの方法です。

  • 近くのポストまで、手紙を出しに行く
  • コンビニで、飲み物を一つ買う
  • 少し先の公園まで、行ってみる

遠くなくて大丈夫です。「これくらいなら」と思える近さで十分です。

そして、いつか「通う場所」を持つことも、行き先の一つになります。就労継続支援B型(体調に合わせて自分のペースで作業ができる福祉サービス)は、そうした場所の一つです。

ただ、通うことをいますぐ目標にしなくて大丈夫です。「そういう場所もあるんだな」と、頭のすみに置いておくだけで十分です。

「見に行く」だけなら、通うより一歩小さい

もし少し気になる場所があっても、「通う」といきなり考えると、こわくなります。

そんなときは、「見に行くだけ」という選たくがあります。見学(実際に場所を見せてもらうこと)は、通うことを決める前の、もっと手前の段階です。

見学では、こんなことができます。

  • 場所のふんいきを、見るだけ
  • どんな作業があるか、聞くだけ
  • 「合わなそう」と思ったら、断ってよい

その場で「利用します」と決めさせられることは、ふつうありません。くわしい進め方は事業所によってちがうので、気になるときは聞いてみてください。

見学のときに、一人で行くのが不安なら、家族や支援してくれる人と一緒でもかまいません。

例えば、島根県松江市にあるKUKKULAでも、まずは見学から、という方がいます。どんな作業があるかを見てから、ゆっくり考える形です。「こういう場所もある」くらいの気持ちで、のぞいてみてください。

一人でかかえこまなくて大丈夫

外に出ることや、通うことの不安は、一人でかかえこまなくて大丈夫です。

相談できる人には、こんな人たちがいます。

  • 相談支援専門員(福祉サービスを使うときに相談にのってくれる人)
  • お住まいの市町村の窓口
  • ふだんかかっている支援機関の人

手続きや利用の条件は、お住まいの市町村によって決まりがちがいます。くわしくは、市町村の窓口や相談支援専門員にご確認ください。

「まだ何も決めていない」段階でも、相談していいのです。「外に出るのがしんどくて」と、そのまま伝えるだけで大丈夫です。

さいごに

家から出られないとき、大きな一歩を目指す必要はありません。

  • 「外に出る」を、小さく分けてみる
  • 一歩の大きさは、その日の調子で変える
  • できた日だけ、そっと数える
  • 気になったら「見に行くだけ」から

どれか一つでも、「これならできそう」と思えたら、それで十分です。あなたのペースで、ゆっくりいきましょう。

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