からだと気持ち
作業所で友達はできる?孤立が心配なあなたへ
「作業所に通ってみたいけど、友達ができるか心配」。 「一人だけ浮いて、ぼっちになったらどうしよう」。 そんな不安を持つ方は、少なくありません。
この記事では、無理に馴染まなくても居場所になる「ちょうどいい距離感」について、本人目線でお伝えします。
まず、友達を作らなくても大丈夫です
作業所(就労継続支援B型など、体調に合わせて作業する場所)は、友達を作る場所ではありません。
通う理由は人それぞれです。
- 生活のリズムを整えたい
- 作業をしてみたい
- 家以外の居場所がほしい
友達ができる人もいます。できないまま、ずっと通っている人もいます。 どちらもふつうのことです。
「仲良くならなきゃ」と気負わなくて大丈夫です。 まずは「その場所にいる」。それだけで十分なことも多いです。
「孤立」と「一人でいる」は、ちがう
心配なのは「孤立」だと思います。 でも、「一人でいること」と「孤立」は、少しちがいます。
- 一人でいる…自分で選んで、一人の時間を過ごすこと
- 孤立…困ったときに、誰にも頼れない状態
本当に気をつけたいのは、後ろの「孤立」のほうです。
だから、無理に友達を作らなくてもいいのです。 かわりに「困ったとき、この人に言えばいい」という相手が一人いれば、それで足ります。
それはたいてい、職員(スタッフ)です。 仲の良い友達ではなく、「頼れる人」が一人。 それだけで、孤立はぐっと遠くなります。
話さなくても、居場所になる
「みんなと話せないと、居づらいのでは」と思うかもしれません。 でも、話さなくても居場所にはなります。
作業所には、いろいろな距離感の人がいます。
- ずっと黙々と作業している人
- 休憩のときだけ少し話す人
- 誰かとよく話している人
どれもその人のペースです。 まわりも、そういうものだと分かっています。
「話さない人」がいても、変には思われにくい場所です。 だから、自分のペースで距離を取って大丈夫です。
ちょうどいい距離を、自分で作るコツ
距離感は、自分で調整できます。 いくつか、やりやすい方法をあげてみます。
- あいさつだけしておく(「おはようございます」「お先です」)
- 席を、少し離れた場所にしてもらえないか聞く
- 一人でできる作業を選ぶ
- 休憩のときは、無理に輪に入らず、離れて休む
あいさつだけでも、「話しかけづらい人」にはなりません。 そのうえで、深く関わらない。 この「あいさつ+深入りしない」が、ちょうどいい距離になりやすいです。
最初から全部やらなくても大丈夫です。 できそうなものを、一つだけ試してみてください。
見学のときに、そっと確かめておきたいこと
人との距離が気になるときは、見学(実際に事業所を見に行くこと)で見ておくと安心です。
- 一人で作業している人はいるか
- 席と席の間は、どのくらい離れているか
- 休憩のとき、みんながどう過ごしているか
- 話しかけられたとき、断ってもよい雰囲気か
言葉で聞きにくければ、その場の様子を見るだけでも分かることがあります。
聞いてみるなら、こんな言い方ができます。
「人と話すのが少し苦手なのですが、一人で作業することもできますか」
こう聞いて、いやな顔をされないか。 そこも、大事な見どころです。
たとえば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、作業の内容や一日の流れを見てから決められる事業所もあります。合いそうか、自分の目で確かめてみてください(見学のことは /visit 、作業の内容は /work を見てみてください)。
なお、通い方や決まりは事業所によってちがいます。 くわしくは、見学のときや、相談支援専門員(福祉サービスの相談にのる人)に確認してみてください。
さいごに
友達は、できてもできなくてもいいものです。 無理に馴染まなくても、居場所にはなります。
大事なのは、「困ったとき、頼れる人が一人いること」。 それさえあれば、孤立にはなりにくいです。
あいさつだけしておく。深入りはしない。 そんなちょうどいい距離から、始めてみてください。
あなたのペースで、いていい場所は、きっとあります。
