からだと気持ち
作業所の音がうるさい?感覚が敏感でも居られる工夫
「作業所って、人がたくさんいてガヤガヤしていそう」。 そう思うと、通うのがこわく感じますよね。 音や光、まわりの動きがつらくなる方にとって、これはとても大事な心配ごとです。
この記事では、音や環境が気になる方が「居やすくする」ためにできる工夫を、本人の目線でお伝えします。
まず、音がつらいのは「わがまま」ではありません
感覚が敏感(音や光などをふつうより強く感じること)な方は、けっこういます。
- まわりの話し声が、耳にささるように感じる
- 機械やドアの音で、体がびくっとする
- いろんな音が重なると、頭がいっぱいになる
これは、あなたの気のせいでも、なまけでもありません。 体のつくりとして、そう感じるだけです。
だから「音がつらいので、少し工夫したい」と伝えるのは、とても自然なことです。
静かな席は、相談できることが多い
作業所の中でも、場所によって音のうるささはちがいます。
- 人の出入りが多いドアのそば
- 機械や作業音が大きい場所
- おしゃべりが多いテーブル
こういう場所は、にぎやかになりやすいです。
反対に、
- かべ側の席
- 部屋のすみ
- 人があまり通らない場所
は、比較的しずかなことがあります。
「できれば、しずかな席で作業したいです」と伝えると、席を考えてもらえることが多いです。 ただし、部屋のつくりや広さは事業所によってちがいます。 見学のときに、部屋の様子を見せてもらうと分かりやすいです。
耳栓やイヤーマフを使えるか、聞いてみていい
音をやわらげる道具を使いたい、という相談もできます。
- 耳栓(耳に入れて音を小さくするもの)
- イヤーマフ(耳をおおって音を小さくするもの)
- ノイズキャンセリングのイヤホン(まわりの音をへらすイヤホン)
こういう道具を作業中に使っていいかは、事業所や作業の内容によってちがいます。 たとえば、安全のために声かけを聞く必要がある作業だと、むずかしいこともあります。
だから「作業中に耳栓を使ってもいいですか」と、前もって聞いておくと安心です。 「音がつらいので」と一言そえると、伝わりやすいです。
つらくなったときに、離れられる場所があるか
どんなに工夫しても、その日の調子で音がつらくなることはあります。
そんなとき、
- 少し静かな別の部屋
- 休けいスペース
- 廊下や外の空気を吸える場所
があると、気持ちを立て直しやすいです。
見学のときに、こう聞いてみてください。
- 「音がつらくなったとき、少し離れられる場所はありますか」
- 「休けいは、自分のタイミングで取れますか」
休みやすさは、事業所によってちがいます。 でも、聞いておくだけで、通う前の不安がへることがあります。
作業の選び方でも、音の感じ方は変わる
作業の種類によって、まわりの音の量はちがいます。
- 一人で黙々とやる手作業は、静かなことが多い
- 機械を使う作業は、音が大きめのことがある
- みんなで話しながら進める作業は、にぎやかになりやすい
「静かな作業のほうが落ち着きます」と伝えると、合いそうな作業を一緒に考えてもらえることがあります。
どんな作業があるかは、見学や体験で見てみると分かりやすいです。 実際にやってみて、自分に合う音の量を確かめる方法もあります。
例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、見学や体験のときに作業の様子を見られる事業所もあります。 作業の内容は 作業の内容 のページでも見られます。
見学のときに、そっと確かめておきたいこと
通う前に、音や環境のことを確かめておくと、あとで楽になります。
見学のときに、こんなことを見てみてください。
- 部屋はどれくらいの音の大きさか
- 自分が座れそうな、静かな席はあるか
- 耳栓などの道具を使えそうか
- つらくなったとき、離れられる場所はあるか
- 休けいは取りやすそうか
全部を一度に聞かなくても大丈夫です。 気になったことを、一つか二つ聞くだけでも十分です。
もし自分で聞くのがむずかしければ、家族や相談支援専門員(福祉の相談にのってくれる人)に一緒に来てもらう方法もあります。
さいごに
音や環境がつらいのは、あなたのせいではありません。 そして、それに合わせた工夫を相談することは、ちゃんとできます。
- 静かな席を相談する
- 耳栓などの道具を聞いてみる
- つらいとき離れられる場所を確かめる
- 静かな作業を選ぶ
こういう小さな工夫を重ねることで、居やすくなることがあります。
まずは、見学で部屋の様子を見てみるところからで大丈夫です。 見学のことは 見学のお申し込み から、よくある質問は よくある質問 から見られます。
一人でかかえこまず、気になることは、そっと聞いてみてくださいね。
