はたらくということ
作業所が合わない、やめたい。やめる前に試せること
通い始めた作業所(就労を支える福祉サービスを使う場所)が、なんだか合わない。「もうやめたい」と思う日があるかもしれません。その気持ちは、わがままでも、がまんが足りないわけでもありません。
この記事では、「やめる」と決める前に試せることを、先に順番に並べてお伝えします。
まず、やめる前にできることがあります
「合わない」と感じたとき、選べる道は「やめる」だけではありません。
合わないと感じる中身は、人によってちがいます。
- 作業の内容が、自分に向いていない気がする
- 通う日数や時間が、体にきつい
- 人との関わりが、しんどい
- 場所の音やにおいが、つらい
何が合わないのかで、できる工夫も変わります。まずは「どこが合わないのか」を、ふわっとでいいので思い浮かべてみてください。
次からは、やめる前に試せることを一つずつ見ていきます。
①作業の内容を変えてもらえないか聞いてみる
作業所には、いろいろな作業があることが多いです。今の作業が合わなくても、別の作業なら続けやすいこともあります。
たとえば、こんな相談のしかたがあります。
- 「今の作業は、細かくてつらいです。別の作業はありますか?」
- 「立ち仕事がきついので、すわってできる作業を知りたいです」
- 「一人でできる作業のほうが、落ち着きます」
作業を変えられるかどうかは、事業所によって異なります。まずは職員さんに、正直な気持ちを伝えてみるだけでも一歩です。
うまく言葉にできなくても、大丈夫です。「なんとなくつらい」でも、そこから一緒に考えてもらえることがあります。
②通う日数や時間を減らせないか相談する
「毎日はきつい」「午前だけならできそう」。そう感じるなら、日数や時間を見直す相談ができることがあります。
減らし方の例です。
- 通う日数を、いまより少なくする
- 1日の中で、通う時間を短くする
- 体調のいい曜日を選んで通う
どこまで調整できるかは、事業所やお住まいの市町村によって決まりがちがいます。くわしくは、事業所の職員さんや相談支援専門員(あなたと事業所の間に立って調整してくれる人)に聞いてみてください。
日数や時間は、あとから増やすことも減らすこともできる場合があります。今のつらさに合わせて、いったん軽くしてみるのも一つの方法です。
③相談支援専門員に間に入ってもらう
自分だけで職員さんに伝えるのが、こわい・むずかしいと感じることもあります。そんなときは、相談支援専門員に間に入ってもらう方法があります。
相談支援専門員は、あなたの味方として次のようなことをしてくれることがあります。
- 「合わない」と感じている中身を、一緒に整理してくれる
- あなたのかわりに、事業所へ気持ちを伝えてくれる
- 作業や日数の見直しを、一緒に考えてくれる
- どうしても合わないときに、次の場所をさがす手伝いをしてくれる
相談支援専門員がついているかどうかは、人によってちがいます。ついていない場合や、誰に頼めばいいか分からない場合は、お住まいの市町村の窓口に聞いてみてください。
一人でかかえこまずに、間に入ってくれる人を頼っていいのです。
それでも合わないと感じたら
いろいろ試しても、やっぱり合わない。そう感じることもあると思います。
そのときは、無理に続けなくてもいいのです。作業所は、やめることも、別の事業所へ移ることもできます。
合わない場所でがまんし続けることが、正解とはかぎりません。「ここは自分に合わなかった」と分かったことも、次を選ぶときの大事なヒントになります。
別の事業所を考えるときは、見学(実際に行って様子を見ること)から始めると、雰囲気がつかみやすいです。作業の内容や、通うペースを合わせやすいかどうかを、自分の目で確かめられます。
たとえば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、見学から気軽に始められる事業所もあります。気になったら、見学のお申し込みや作業の内容のページをのぞいてみてください。
さいごに
「合わない、やめたい」と感じたとき、選べる道は一つではありません。
- 作業の内容を変えてもらえないか聞く
- 通う日数や時間を減らせないか相談する
- 相談支援専門員に間に入ってもらう
- それでも合わなければ、やめる・移ることもできる
どれを選んでも、まちがいではありません。あなたが少しでも楽に過ごせる形を、まわりの人と一緒にさがしていけます。
制度や手続きの細かいところは、お住まいの市町村の窓口や相談支援専門員に確認しながら進めてください。今つらい気持ちを、どうか一人でかかえこまないでくださいね。
