「ずっと座ったままの作業だったら、体がもたないかも」。そう感じて、通うのをためらっていませんか。腰が痛くなる、足がむくむ、同じ姿勢がつらい。それはわがままではなく、体からのふつうのサインです。

この記事では、座りっぱなしだけではない作業の選び方を、1日の流れに沿ってお伝えします。

まず、ずっと座っているとは限りません

作業所(就労継続支援B型。障害や体調に合わせて、無理のないペースで作業する場所)の作業は、座ってするものだけではありません。

立ってする作業や、少し動く作業がある事業所もあります。たとえば、こんな作業です。

  • 商品を箱につめる、ならべる
  • 建物の中のかんたんな清掃(そうじ)
  • 品物を運ぶ、仕分ける
  • 植物の水やりや、外での軽い作業

どんな作業があるかは、事業所によってちがいます。「座る作業だけですか」「立つ作業もありますか」と、見学のときに聞いてみて大丈夫です。

朝、着いてからの流れを想像してみる

朝、着いたら、すぐに長い作業が始まるわけではないことが多いです。

まず、その日の体調を聞いてくれる事業所もあります。「今日はちょっと腰が痛くて」と伝えておくと、作業を選ぶときに気にかけてもらえることがあります。

体調を言葉にするのが苦手なら、「今日はしんどめです」くらいでも十分です。むずかしく考えなくて大丈夫です。

日中は、作業を切り替えられることがある

ここがいちばん伝えたいところです。1つの作業をずっと続けるのではなく、途中で別の作業に切り替えられる事業所もあります。

  • 午前は座る作業、午後は体を動かす作業
  • 細かい作業で目や肩がつかれたら、運ぶ作業に変わる
  • 立ち作業でつかれたら、座ってできる作業にもどる

こうやって、同じ姿勢が続かないように組んでいることがあります。「つかれたら、別の作業に変えてもらえますか」と、前もって聞いておくと安心です。

ただし、切り替えができるかどうかは事業所によってちがいます。決めつけず、見学のときに確かめてみてください。

休憩は、がまんしないでいい

作業の間には、休憩(きゅうけい)の時間があることが多いです。

そして、決まった休憩のほかにも、「つかれたら少し休んでいい」としている事業所もあります。立ったり、歩いたり、軽く体をのばしたり。ずっと同じ姿勢でいなくてもいいのです。

「途中でちょっと立ってもいいですか」と聞くのは、悪いことではありません。体を守るための、大事な一言です。

休みやすさも事業所によってちがうので、気になるときは見学のときに聞いておくとよいです。

自分の体に合わせて、作業を選ぶ

体のつらさは、人それぞれちがいます。

  • 腰がつらい人は、立ち作業や動く作業が楽なことがある
  • 足がつらい人は、座ってできる作業のほうが楽なことがある
  • どちらもつらい人は、切り替えのある作業が合うことがある

「自分はどれが楽か」は、やってみないと分からないことも多いです。だから、最初から決めつけなくて大丈夫です。少しずつ試しながら、自分に合うものを見つけていけます。

例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、作業の内容をいくつか用意している事業所もあります。どんな作業があるかは、作業の内容のページでも少し見られます。

見学のときに、そっと確かめておきたいこと

通う前に、体のことで気になる点を確かめておくと安心です。見学のときに、こんなふうに聞いてみてください。

  • 「座る作業だけですか。立つ作業や動く作業もありますか」
  • 「つかれたら、別の作業に変えてもらえますか」
  • 「途中で休んだり、立ったりしてもいいですか」
  • 「イスやテーブルの高さは、体に合わせられますか」

その場で全部を決めなくて大丈夫です。実際の様子を見て、「ここなら通えそう」と感じられるかどうかが大事です。

見学は、通うと決める前でもできます。気になったら、見学のお申し込みやよくある質問ものぞいてみてください。

さいごに

「ずっと座ってるのがしんどい」という心配は、とても自然なものです。そして、座りっぱなしだけではない作業所もあります。

作業を切り替えたり、立ったり、休んだり。体に合わせて続けられる場所は、さがせばきっと見つかります。

一人で決めなくて大丈夫です。市町村の窓口や相談支援専門員(福祉サービスの相談にのってくれる人)にも、体のことを相談できます。あなたの体のペースに合う通い方を、ゆっくりさがしていきましょう。