からだと気持ち
人見知りでも大丈夫。最初の挨拶、台本つきの一言集
作業所(就労継続支援などの通う場所)に行く初日。「ちゃんと挨拶できるかな」「自己紹介、うまく言えなかったらどうしよう」。そう思って、この記事を開いた方もいると思います。
この記事では、人見知りの方でも使える「最初の一言」を、そのまま口に出せる台本つきでお伝えします。
まず、うまく話せなくても大丈夫です
人見知りは、なおすものでも、隠すものでもありません。緊張して声が小さくなっても、言葉に詰まっても、それでその日の評価が下がることはありません。
初日にたくさん話す必要はありません。作業所は「話す力」を試す場所ではないからです。
- 長い自己紹介をしなくていい
- 全員に話しかけなくていい
- 笑顔を作れなくても大丈夫
最初にいるのは、あなたと同じように緊張して初日を過ごした人たちです。うまくできない気持ちは、たぶん分かってもらえます。
いちばん短い、最初の一言
まず、これだけ覚えておけば十分です。
「よろしくお願いします」
この一言だけで、挨拶は成り立ちます。名前を言えなくても、目を合わせられなくても、この言葉が出れば大丈夫です。
もし声が出づらいときは、小さな声でもかまいません。会釈(かるく頭を下げること)だけでも、気持ちは伝わります。
無理に大きな声を出そうとすると、よけいに緊張します。「聞こえるか聞こえないか」くらいの声で十分です。
場面べつ・そのまま使える台本
初日によくある場面ごとに、短い台本を用意しました。声に出して、少し練習しておくと安心です。
朝、着いたとき
「おはようございます。今日からお世話になります」
短くて言いやすい言葉です。名前は、聞かれてから言えば大丈夫です。
名前を聞かれたとき
「〇〇(名前)です。よろしくお願いします」
名字だけでもかまいません。ふだん呼んでほしい呼び方があれば、
「〇〇と呼んでもらえたら嬉しいです」
と、一言そえてもいいです。無理なら言わなくて大丈夫です。
みんなの前で自己紹介、と言われたとき
これがいちばん緊張する場面かもしれません。でも、長く話す必要はありません。
「〇〇です。緊張していますが、よろしくお願いします」
「緊張しています」と正直に言ってしまうのも、ひとつの手です。かえって気持ちが楽になることがあります。
話しかけられたけど、うまく答えられないとき
「すみません、人見知りで……。少しずつ慣れたいです」
こう伝えておくと、相手も「そっとしておこう」と分かってくれます。だまってしまっても、あとで会釈すれば大丈夫です。
声が出ないときの、別の方法
その日の調子で、どうしても声が出ないこともあります。それも変なことではありません。声を出す以外にも、気持ちを伝える方法はあります。
- かるく頭を下げる(会釈する)
- 目を合わせて、少しうなずく
- メモに書いて見せる
もし不安が強いときは、通いはじめる前に、スタッフ(職員)にこう伝えておく方法もあります。
「人見知りなので、初日は挨拶だけで精一杯かもしれません」
前もって伝えておくと、無理に話をふられることが減るかもしれません。
作業所によっては、初日の様子は事業所ごとにちがいます。見学のときに「初日はどんな流れですか」とそっと聞いておくと、心の準備がしやすくなります。
「変に思われないかな」と気になるとき
「あまり話せないと、感じが悪いと思われるかも」。そう心配になることもあると思います。
でも、作業所に通っている人の多くは、それぞれに事情を抱えています。話すのが苦手な人も、たくさんいます。「話さない人」がめずらしいわけではありません。
大切なのは、初日にうまくやることではなく、次の日もまた来られること。挨拶は、通ううちに少しずつ言えるようになる人が多いです。
島根県松江市にあるKUKKULAのように、初日の不安を見学のときに相談できる事業所もあります。もし雰囲気を知っておきたいときは、見学のお申し込みで、事前に様子を見ておくのもひとつです。
さいごに
もう一度、いちばん大事なことをお伝えします。
- 最初の一言は「よろしくお願いします」だけで十分
- 声が小さくても、言葉に詰まっても大丈夫
- 話せないときは、会釈やメモでも気持ちは伝わる
- 不安なら、前もってスタッフに伝えておける
初日の挨拶は、うまくやることが目的ではありません。あなたがその場に来られたこと、それだけでもう十分です。
緊張したまま来ても大丈夫です。台本を、そっとポケットに入れておく気持ちで持っていってください。
