事業所のえらび方
見学したけど合わなかった。角の立たない断り方
見学に行ったあと、「なんとなく合わなかった」と感じることがあります。でも、そのあとどう断ればいいのか分からず、気まずさで連絡できないまま…という方も多いです。この記事では、断っても大丈夫という前提と、角の立たない伝え方の例をまとめます。
まず、断っても大丈夫です
見学は「入るための約束」ではありません。
見学は、その事業所が自分に合うかどうかを見にいく時間です。見て、感じて、「ちがうな」と思ったら、断っていいのです。
- 見学したからといって、通う義務はありません
- 「合わなかった」と感じるのは、よくあることです
- 断ることで、あなたが悪く思われることもありません
事業所の人も、いろいろな人が見学に来ることを知っています。全員が入るわけではない、と分かっています。だから、断られること自体は、めずらしいことではありません。
合う場所をさがすために見学しているのですから、「合わなかった」と分かったのは、むしろ大事な収穫です。
「気まずい」と感じるのは、あなたが優しいから
断るのが気まずいのは、相手のことを考えているからです。
「時間をとってもらったのに」「案内してくれたのに」と思うと、なかなか言い出せません。その気持ちは、とても自然なものです。
でも、少しだけ視点を変えてみてください。
- 合わない場所に無理して通うほうが、あなたも相手も、あとで大変になります
- 早めに断るほうが、相手も次の予定を組みやすくなります
- 「合わなかった」は、あなたのわがままではありません
断るのは、相手を傷つける行為ではありません。合う・合わないを、正直に伝えるだけのことです。
そのまま使える、断り方の例
むずかしい理由を、細かく説明しなくて大丈夫です。短い言葉で十分に伝わります。
電話で断るとき
「先日は見学させていただき、ありがとうございました。いろいろ考えたのですが、今回は見送らせていただきたいと思っています。」
理由を聞かれたとき
「自分の体調やペースと、少し合わないように感じました。」
「ほかも見てから、ゆっくり決めたいと思っています。」
メールやフォームで断るとき
「先日は見学のお時間をいただき、ありがとうございました。検討した結果、今回は利用を見送らせていただきます。ご対応いただき感謝しております。」
ポイントは、次の3つです。
- お礼をひとこと入れる
- 「見送りたい」とはっきり伝える
- 理由は、言える範囲でよい(言わなくてもよい)
「合わなかった」を、そのまま細かく言う必要はありません。「ちがうと感じた」で十分です。
理由は、正直に言わなくてもいい
「なぜ合わなかったのか」を、はっきり言葉にできないこともあります。
それでも大丈夫です。理由をうまく説明できなくても、断ることはできます。
- 「うまく言えないけれど、合わない気がした」でも構いません
- 「もう少し考えたい」でも構いません
- 何も言わずに「見送ります」だけでも、失礼にはなりません
もし、はっきりした理由があって、それを伝えても大丈夫だと感じたら、そっと伝えるのもよいです。事業所にとっては、次のための参考になることもあります。
ただ、それは「言いたければ」でよいのです。無理に言う必要はありません。
一人で断るのがつらいとき
自分で連絡するのが、どうしてもつらいときもあります。
そんなときは、間に入ってくれる人がいます。
- 相談支援専門員(サービスの利用を一緒に考えてくれる人)がいれば、その人に伝えてもらえることがあります
- 家族や、支援してくれる人にお願いしてもよいです
- 見学を紹介してくれた窓口があれば、そこに相談してもよいです
断る連絡を、自分ひとりでしなくてもよいのです。誰かに頼るのは、悪いことではありません。
相談支援専門員がついているかどうかや、頼めることの範囲は、お住まいの市町村や状況によってちがいます。くわしくは市町村の窓口や相談支援専門員にご確認ください。
断ったあとも、また探していい
ひとつ断ったからといって、探すことをやめる必要はありません。
合う場所は、人それぞれちがいます。今回合わなくても、次に見た場所が合うかもしれません。
- 何ヶ所か見比べてから決める人も多いです
- 一度断った場所に、時期をおいてまた見学することもできます
- 「まだピンとこない」うちは、決めなくてよいのです
例えば、島根県松江市にあるKUKKULAのような事業所でも、見学は「見て、感じて、考える」ための時間だと考えています。作業の内容や見学の流れを見ておけると、ほかの事業所と見比べる材料のひとつになります。
合う場所をさがす道のりの中で、「合わなかった」と気づけたことは、ちゃんと前に進んでいる証拠です。
さいごに
見学して合わなかったとき、断るのは気まずいものです。でも、断ってよいのです。
お礼をひとこと添えて、「今回は見送ります」と伝えるだけで十分です。理由は、言える範囲でかまいません。一人でつらいときは、誰かに間に入ってもらってもよいのです。
あなたが安心して通える場所を、あせらずさがしていけますように。
