事業所のえらび方
作業所の見学、何を聞く?通えるか分かる質問
見学に行くと決めたものの、「何を聞けばいいんだろう」と手が止まっていませんか。用意した質問リストを見ても、どれが自分に大事なのか分かりにくいですよね。この記事では、こまかい確認項目をならべるのではなく、「自分が通えるか」を感じ取るために本当に聞きたい問いを、場面ごとにお伝えします。
質問は「通えるか」を軸にすると選びやすい
質問はたくさん思いつきますが、全部を聞かなくても大丈夫です。
聞くことの軸を、ひとつに決めておくと楽になります。それは「ここに通っている自分を、想像できるか」です。
- 通うまでの道のりは、続けられそうか
- 作業や一日の流れは、しんどくなさそうか
- 調子が悪い日に、無理をしなくてすみそうか
この3つが見えてくる質問を、優先して選んでいきます。
メモに書いて持っていってもいいですし、その場で見せながら「これを聞きたくて」と伝えても大丈夫です。うまく言葉にできないときは、メモを見せるだけでも伝わります。
「一日の流れ」の場面で、聞いておきたいこと
まず、その事業所での一日を、頭の中でたどれるようにする質問です。
作業の名前を聞いても、想像しにくいことがあります。それより、時間の流れを聞くほうが「自分ごと」になりやすいです。
聞き方の例です。
- 「朝は、何時ごろに来る人が多いですか」
- 「着いてから、まず何をしますか」
- 「お昼や休憩は、どんな感じですか」
- 「途中で疲れたとき、休める場所はありますか」
答えを聞きながら、「この流れなら、自分もやれそうかな」と心の中で当ててみてください。想像しにくいところがあれば、そこがあなたにとって大事な部分かもしれません。
「作業が合うか」の場面で、聞いておきたいこと
次に、作業そのものについてです。ここは、内容よりも「合わなかったときにどうなるか」を聞くのがおすすめです。
作業は、やってみないと分からないことが多いです。だからこそ、変えられるかどうかを先に知っておくと安心できます。
- 「作業は、自分で選べますか。それとも決まっていますか」
- 「やってみて合わなかったら、別の作業に変えてもらえますか」
- 「一人でする作業と、人と一緒にする作業、どちらもありますか」
- 「ペースは、自分に合わせてもらえますか」
工賃(作業してもらえるお金)の細かい仕組みは、事業所によって異なります。金額の目安をこの場で決めつけず、「どんなふうに決まりますか」とやわらかく聞くとよいです。くわしくは事業所や相談支援専門員(福祉サービスの相談にのる人)に確認してください。
「休みやすさ」の場面で、聞いておきたいこと
通い続けられるかどうかは、「調子のいい日」より「調子の悪い日」で決まることが多いです。
だから、休むときのことを聞くのは、とても大事な質問です。うしろめたく感じる必要はありません。
- 「体調が悪い日は、休んでも大丈夫ですか」
- 「休むときは、どうやって連絡すればいいですか」
- 「週に何日から通えますか。あとから増やしたり減らしたりできますか」
- 「遅れて来たり、早く帰ったりできますか」
答え方の雰囲気も、よく見てみてください。言葉だけでなく、話しやすい感じがするかどうかも、通いやすさの手がかりになります。
休みやすさのルールは、事業所によってちがいます。気になったところは、その場で遠慮なく聞いて大丈夫です。
「通うまで」の場面で、聞いておきたいこと
作業所そのものが良さそうでも、通う道のりが続けられなければ、しんどくなってしまいます。
通所(かよう)のことも、忘れずに聞いておきたいところです。
- 「送迎(車での送りむかえ)はありますか」
- 「バスや電車だと、どのくらいかかりますか」
- 「利用を始めるまで、どんな手続きが必要ですか」
利用料や手続きの決まりは、お住まいの市町村によってちがいます。具体的なことは、市町村の窓口や相談支援専門員に確認してください。この場では「だいたいの流れ」を知れれば十分です。
たとえば、島根県松江市にあるKUKKULAのように、見学のときに作業の様子や一日の流れを見せてくれる事業所もあります。見学でどんなことができるかは、事業所によって少しずつちがいます。気になったら見学のお申し込みやよくある質問のページをのぞいてみてください。
さいごに
質問は、全部を完ぺきに聞かなくても大丈夫です。
大事なのは、答えを聞きながら「ここに通っている自分」を思いうかべてみることです。想像しやすかったか、しにくかったか。その感じが、あなたにとっての大きな答えになります。
うまく聞けなくても、メモを見せるだけでもかまいません。あなたのペースで、ひとつずつ確かめていってください。
